「どうしていつもこの人は！」から抜け出す方法

●「どうしていつもこの人は！」から抜け出す方法

あなたのまわりにも、こんな人いませんか？

「あの人はどうしていつも、こうなんだろう。
まったく理解できない！！」

と感じる人。

町でたまたま見かけた人かもしれないし、

家族であったり、
友人であったり、
パートナーであったりと

身近な人かもしれません。

まぁ、少なからず
どんな人にも感じるかもしれませんよね。

もちろん、
「理解できない」ことがあってもいいんです。

正直になってみれば、
世の中、理解していることよりも
理解していないことのほうが多いですよね。

だから、理解できなくてもいいのですが、
それで、相手を否定してイライラしてしまうのであれば、
ちょっとそれは問題に発展してしまうかも。

その原因は、やっぱり

「理解できない」というところが大きい。

（他にもありますが、今日は省略します）

人って、「理解できない」と、不安や恐れを感じますよね。

わたしは、視力が相当悪いのですが、
たまにコンタクトレンズを付けずに
朝の散歩をすることがあります。

ある日の朝、５時過ぎくらいに散歩していました。
その時間では、まだ薄暗い季節でした。

すると、目の前５メートルほど先に、
不気味な何かが動いているのが見えます。
（コンタクトしてないので、よく見えていません）

「ん？こんな時間に何だ？
犬や猫とは違うっぽい。
なにか見てはいけないものなのか・・・」

と恐る恐る近づいていくと

ただのレジ袋だった。。。

なんてことがありました(^_^;)

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」

という、ことわざどおりです。

これと同じように、

「知らない」ものには、恐れや不安を感じたりするし、

「どうして、こうなの！」

と、なかなか受け入れることができなかったりします。

人間ってそういうところがあります。
普通です。

ですから、

「あの人はどうしていつも、こうなんだろう。
まったく理解できない！！」

とか

「あの人には全然いいところがない」

と感じるのであれば、

相手のことをよく知らないだけ

かもしれません。

わたしたちにとって理解できない行動を取る人っていますよね。

でも、どんなことにもその奥には、
その人がそうである事情があります。

これは、もう必ず。

でも、わたしたちは
その奥にある事情を知らないので、イライラしてしまいます。

これに関連して、紹介したいお話があります。

あなたは、この話を知っているでしょうか？

「７つの習慣」を読んだことがあれば、
この話を覚えているかもしれません。

こんな話です。

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ある日曜日の朝、ニューヨークの地下鉄。

静かな車内に、ひとりの男性が
子どもたちを連れて車両に乗り込んできた。

子どもたちはうるさく騒ぎ出し、物を投げたり、
人の新聞まで奪い取ったりするありさま。

でも、その男性は、目を閉じたまま座り、
それに対して何もしようとはしなかった。

私は、いらだちを覚えずにはいられなかった。

子どもたちに注意もせず、
何の責任もとろうとはしない彼の態度が信じられなかった。

まわりの人たちもイライラ。

そこで、耐えられなくなり、彼に向かって

「あなたのお子さんたちが皆さんの迷惑になっているようですよ。
もう少しおとなしくさせることはできないのでしょうか」

と言ってみた。

彼は目を開けると、
まるで初めてその様子に気がついたかのような表情になり、
柔らかい、もの静かな声で

「ああ、本当にそうですね。どうにかしないと。
たった今、病院から出て来たところなんです。

１時間ほど前に妻が……、
あの子たちの母親が亡くなったものですから、
いったいどうすればいいのか…

子どもたちも混乱しているみたいで…」

その瞬間の私の気持ちが、想像できるだろうか。

今までのいらいらした気持ちは一瞬にして消え去った。

私の心にその男性の痛みがいっぱいに広がり、
同情や哀れみの感情が自然にあふれ出たのである。

一瞬にして、すべてが変わった。

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このように、
「わたしたちが知らない事情」を、
それぞれの人が抱えています。

あなたも、自分が抱えている事情を
いちいち全部話したりしないですよね？

それは、

いまこの瞬間にその人が抱えている状況かもしれないし、
これまでの人生経験の中で傷ついてきた経験、
埋め込まれてしまった思い込み

などかもしれない。

でも、その事情を知らないから

「どうして、こんなことするんだろう？？？」

と理解できず、イライラしてしまう。

でも、もしこの地下鉄車内で起こったように

その人のこれまでの人生をすべて知っていたとしたら

どんな人に囲まれてきたのか
どんな体験をしてきたのか
いまどんな状況にいるのか

それを全部知ったら、感じ方はどう変わりますか？

たぶん好きになります＾＾

少なくとも、親しみがわいて来たり

と、今までとはぜんぜん違う感じ方をするはずです。

ですから、

「どうしてこの人は、、、」

と感じた時には、

「もしかしたら、わたしは
この人のことを全然知らないんじゃないか」

と疑ってみてください。

人間は多面体と言われます。

「嫌だな～」と思っている人についても、

もっと多くの面を知ったら、

「すぐにいじける面もあるけど、こんないい面もあるな」
「XXはできなくても、○○は得意なんだ」
「そういうことがあったら、こういう行動するのも無理ないな」

と感じられるでしょう。

もっと興味を持って
もっと違う面を知ってみましょう。

みんな、それぞれに歴史があります。

誰にも言って来なかった歴史があるかも。

でも、その人の過去の体験を聞いたら、

「あ、そうだったんだ」

と、聞いた方も納得できます。

今まで知らなかった
その人の違う面を知ることで、納得できるし、
自分を信じて話してくれたことに感謝するはず。

そして、今まで以上に親しみが湧いてくる。

話した方も、話をすることで

自分の中にずっと溜め込んで隠していたものを
解放することができて、
すぅーと心がラクになります。

浄化されるんですね。

そして、これはもちろん
自分自身に対しても使えます。

一番いいのは、人に話を聞いてもらうこと。

なぜなら、自分ひとりだと、
自分の思考のフレームの中から抜け出すことが難しいんです。

だから、信頼出来る人に話を聞いてもらえると一番いい。

でも。

もし、

「まだ人に話すのは怖い(>_<)」

というのであれば、

まずは、自分自身に向かって話してみましょう。

これだけでも、けっこう効果がありますよ。

自分の本音に気づいてみましょう。

こんなことが怖い、こんなことは嫌だ
こんなことがしたい！、こういうのが好き！！

に気づいてみましょう。

一人でブツブツつぶやいてもいいし、
紙に書きなぐってもいい。

そうして書いているうちに、
少しずつ感情もわいて来て、
その感情を呼び水に、

今まで気づかなかった
自分の奥にある思いがどんどんわいて来ます♪

その奥にある思いに気づけたとき、
あなたは、新しい自分への一歩を踏み出せます。

「あ、こんな思いがあったんだ。
そりゃ、怖かったよね。
うん、しかたない。
でも、よく考えれば、もう必要ないかも」

と、解放していけます。

ひとりで難しい場合は、
やっぱり誰か話を聞いてくれる人がいるといいですね。

そのために（？）、世の中には
たくさんのコーチやカウンセラー、セラピストなどがいます。

少し勇気を出して、
ぜひ、活用してみてください♪

（怖くありません(^_^;)）

そして、自分をもっとよく知って、

自分が解放されてくると、

不思議と、、、

いままで問題だと思っていたまわりの人

「どうしてこの人はいつもこうなの！」

という人も、気にならなくなってきます。

それは、あなたが変わった証拠。

そうすると、

いままでうまくいっていなかった人間関係が変わって行きます。

責任を取らないくせに、威張っている会社の上司との関係
冷め切ってしまった夫婦、パートナーとの関係
見栄を張り合っているママ友との関係

などなど。

自分に余裕ができるので、
相手の話を聞いてあげることも
ラクにできるようになってきます。

イライラするばかりだった相手に対して、

「あ～、そんな風に感じていたんだ。
「こんなふうに傷ついていたんだ」
「こんな経験があったんだったら、
ああいう反応が（無意識に）出てしまうのもしょうがないよね。わかる」

と、聞いてあげられる。

相手も浄化されるし、
自分も話を聞いてもらって浄化される。

お互いの気持もちゃんと理解し合える。

かなりいい循環ですよね♪

この循環を作り出すためにも、

もっと相手を知ってみませんか。
もっと自分のことも話してみませんか。

ぜひ、相手に興味をもつことからはじめてみてください。

これが、自分を１００％表現して生きることにつながっていきますよ＾＾

多くの方が、話をして、自分のホンネを確認してから変わり始めていきます