お互いが苦しくなる期待をしていませんか？

こんにちは、伊藤勝彦です。
昨日は、最近、都内某所（笑）であった方と、交換セッションをしました。
私がこれまで学んだこととは違うことをされている方なので、セッションの進め方なども全然異なり、なかなか面白い体験でした。
さて、昨日の続きです。
「期待」というのが、テーマです。
人に力を与えて、かつ自分も苦しくならない「期待」について昨日の記事で書きました。
昨日の記事を読まれていない方は、まず昨日の記事からお読みください。
ということで、今日はもうひとつの「期待」です。
ベクトルが、相手ではなく、自分に向いている「期待」ですね。
こちらの「期待」は期待をかけている自分も、かけられている相手も苦しくなってしまうことがあるので、注意が必要です。
特徴としては、
その期待の奥に、
自分の満たされなかった想いを、相手に託してしまっている
ということがあります。
たとえば、彼氏となる人に
有名大学を出ていて、一流企業に勤めていてほしい
というケース。
この人は、そういう彼氏を得ることによって、
自分にはない何かを埋めようとしている
ことがあります。
何らかの不安を埋めようとしているのかもしれません。
また、
「自分には価値がない」
と間違った思いこみを持ってしまっているため、そういう彼氏できたら自分の価値が高まる、と勘違いしているのかもしれませんね。
あるいは、今の彼氏に、
「自分の理想通りになって欲しい！」
と期待します。
これは、相手からしたら重いですよね。
自分を受け入れらているとは感じられないので、一緒にいても居心地はよくありません。
逆の立場になればよく分かります（笑）
また、よくあるケースとして親が子供に対して、
自分の夢を果たしてもらおうというケース。
あるいは、自分が得られなくて苦しんだので、子供には苦労してもらいたくない、という想いで、子供に「期待」する場合です（学歴とか、スポーツの能力とか）。
もちろん、子供も同じ価値観を持っている場合は問題ないのですが、
「親の期待に応えなくてはいけない」
「私はいい子でいなければいけない」
という想いを子供が持ってしまうと、大人になってからも多くの苦しみを生んでしまうことがあります。
シータヒーリング、コーチングのセッションを行っていてもそういうクライアントさんはたくさんいます。
あなたの中にも、
「親の期待に応えなくてはいけない」
「私はいい子でいなければいけない」
というような思いこみはありませんか？
もちろんすべてではありませんが、これらの思いこみは親や学校、社会からの間違った「期待」によってできてしまうことがあります。
そして、それに応えようとしている子供の気持ちはどんなものでしょうか？
親の期待に応えると、親がよろこぶ、可愛がってもらえる。
期待に応えられないと、怒られる。
もし、こんなことになっていたとしたら・・・
親から受ける愛が条件付きになってしまっているかもしれません。
条件付きの愛で育つと、
自分を肯定することができず、
安全・安心を感じることができません。
そして、大きくなってからも自分を愛することが難しくなってしまう人が出てきます。
自分を愛せない、とあらゆることが困難になってきます。
逆に、自分を愛せるようになれば、悩みやストレスに必要以上にさいなまれることなく、いろいろなことがうまく運ぶようになってきます。
これが、「期待」をかけられた側に起こる可能性のあることです。
あなた自身も、このような期待をかけられて、苦しんだ経験があるのではないでしょうか？
そして、一方で「期待」をかけている側でも、苦しみがわいてきます。
期待をかけている相手が、いつも自分の期待通りになるわけではありません。
そうすると、イライラしてきたりします。
そして、相手を叱咤激励したり、相手に怒りをぶつけたり、というような人間関係のドラマを演じるようになります。
そして、お互いが傷つきます。
こういう時には、
「自分に欠けているどんなものを、相手に埋めてもらおうとしていたのか？」
と自分に問いかけて、その答えに気づいてください。
そこに自分の間違った思いこみを発見するでしょう。
そしたら、それをシータヒーリングやメール講座でお話しているような方法で解消しましょう。
では、これが、昨日お話した
「（信頼に近い）期待」であった場合はどうでしょう？
相手のまだ見ぬ可能性を信じているので、イライラしたり怒ったりすることはないですね。
相手も、安心して夢や目標に向かって進んでいくことができます。
昨日の「期待」が「信頼」と置き換えられるとすれば、今日書いている「期待」は「依存」とか「甘え」と置き換えられるかもしれません。
人に何かを期待するときには、どちらの期待をしているのか、一度考えてみてください。
ということで、2回にわたってクライアントの方からの質問に回答したことを書いてみました。
>> メール講座で「ムダな悩みを解消する方法」をさらに体系的に学ぶ