比較するのが好きなんですね

自分が納得したい。
でも、自分自身で自分を納得させてあげることができない。
そのため、他の人を「引き下げ」たり、攻撃して、自分を納得させようとしている。
以前にも何度か書いたことがあるフィルターの話に関連しますが、話し手のフィルターを聞き手が感じたとき、とても息苦しく感じることがあります。
「この人は何でこんなに苦しんでいるんだろう？」

「何て言ってもらって、安心したいんだろう？」

自分で経験していないことを、
自分の経験と照らし合わせて、
自分を納得させたいがために、
非難・批評する。
相手が何を言ってくれるかによって、初めて自分が安心できる。
自分に主導権がないから、苦しいですね。
相手が何を言ってくれるか次第で、喜んだり苦しんだりする。
相手の言葉で、自分の感情がコントロールされている。
「おそろしい・・・」

「自分が経験したこと」も「自分が経験していないこと」も、認めてあげたらラクになるのに。
と言いながら、つまらないところで私も比較をしてしまうことがあります。
ある街を歩いていたとき、
「この街はいいな。今住んでいるところよりも、こんなところがいい。それに比べて今住んでいる町は・・・」
なんとなく、息苦しくなってきます・・・
「あ、比較している」
と気づいて、
「いや、どちらもいいところがある。比較するなんて意味がないな。」
と心の中でつぶやいたところ、胸がすぅーと軽くなりました。
私は体感覚優位なので、まさに体感覚で感じました。
自分のファンデーションがしっかりしている人は、他の人と比較して、自分を優位に位置づけたいと考えたりしません。
どっしりと安定した土台が自分の中にあるから、自分の安全安心欲求がそれほど大きくなく、自分を守ろうとしてあくせくしなくて済むから。
ですので、自分と人との経験を比較している人たちを見ると、
「そんなに一生懸命にならなくていいよ」

「そんなに苦しまなくていいよ」

と言ってあげたくなります。
そして、
「何から自分を守ってるの？」

と聞いてみたくなります。
普通の日常会話では、もちろん言いませんが。
以前の記事にも書いたように
ただただ、
「あぁ、この人、苦しんではるなぁ」

と思いながら、温かい目で見守り、話を聞いています。
比較するのをしばらくの間、試しにやめてみませんか？
そして、自分の中でどんな変化が起こるのかに気づいてみてください。